お月見の定番お供え物であるお月見団子は、この季節にはスーパーやコンビニなどでも手軽に購入できますし、簡単に手作りすることもできますよね。
ただ、用意したお団子を乗せる台について「このお団子をどこに載せればいいのだろう?」「お月見団子を乗せる台って名前があるの?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
実は、月見団子を置く台にはしっかりと名前があります。
台を用意し忘れた場合や買うのが手間だと感じる場合でも、手作りできる方法があります。
今回は月見団子を乗せる台の名称や手作りの方法、また団子の並べ方についてご紹介します。
「三宝」と呼ばれるお月見団子の台とは?名前の由来とお供えする理由
供え物としてのお月見団子を載せるための台は、「三宝」(さんぼう)といいます。
「三方」という表記もありますが、いずれも同じ意味です。三方向に穴があいているため、「三宝」と呼ばれます。
お月見団子の供え方は、筒胴」という土台の上に、白い紙を敷いた「折敷」というお皿にお団子を並べるというものです。
十五夜にお団子を供える理由は、
・今年の作物が十分に収穫できたいという感謝の気持ち
・来年の豊作へのお祈りの気持ち
をお月様に伝えるためだというのが定説です。
この風習は江戸時代に広まったもので、その当時はは米粉を使用してお月見団子を作るのが主流だったと言われています。
手作りで楽しむ!お月見団子の三宝の作り方を紹介
ここでは牛乳パックと紙皿で作る「三宝」を作り方をご紹介します。「三宝」は身近なもので手作りすることができるんですよ。
必要な材料は、牛乳パック、黒色の折り紙、紙皿、折り紙(柄は好きなものでOK)、セロハンテープ、両面テープ、鉛筆、ハサミです。失敗した場合のことを想定して折り紙は多めに準備しておくのがベストです。
作り方は、まず、牛乳パックの底から9㎝のところを切り、4つの角を縦の折り目に沿って切り、十字に開きます。次に、内側を上にし、4面の端から2㎝のところを谷折りにします。
内側の白い面を外側にして、印刷面を内側に戻して組み立てます。各辺はセロハンテープで貼り合わせます。
折り紙を牛乳パックの各面の大きさに合わせて切り、両面テープで貼り付けます。内側には貼らなくても大丈夫です。
三方には元々3つの穴がありますが、黒折り紙を使って穴風にしましょう。黒折り紙を穴の形に切って、ウサギ型の穴にしてもいいと思います。。
穴を三面に貼り付けます。一面には穴がありませんが、これは実際の三宝も同じです。
最後に、谷折りにした部分に両面テープを貼り、紙皿の裏側の真ん中に合わせて貼り付けます。紙皿の上に白い薄紙を敷いて、月見団子を載せれば完成です。
紙皿の上に白い薄紙などを敷き、お月見団子をのせればOKです。
お月見団子をきれいに見せる盛りつけ方と飾りつけの方法
ここでは、お月見団子の盛り付け方についてご紹介いたします。
お月見団子は十五夜にちなんで、15個を盛り付けるのが一般的です。
手作りする場合は、1寸約4.5㎝の大きさに調整し、少し平らにつぶすようにしましょう。
完全に丸い状態にすると、枕元に供える枕団子になってしまうからです。
盛り付ける際には、三方を白い紙で敷き、1段目は9個(3×3)、2段目は4個(2×2)、3段目は2個並べます。
月見団子と一緒に、他の飾りつけもご紹介します。
通常、すすきを一緒にお供えします。
すすきは、月の神様を呼び出すための“依代(よりしろ)”として、月見団子と一緒に飾られることが多いです。
また、すすきは魔除けになると言われており、収穫物を守る意味もあります。
さらに、月見団子と一緒に玄関などに飾っておくと、魔除けだけでなく無病息災にもつながるとも言われています。
そのため、ぜひ玄関に飾ってみるのがおすすめです。
さらに、十五夜には農作物の収穫を祝うという目的もあるため、その年に獲れた旬の野菜や果物を一緒にお供えするのもGOODです。
まとめ
「三宝」をこれまで見たことはあってもその名称までは知らなかったという方も多いかもしれませんね。
もしご家庭に三宝がなければお盆や他の台で代わりに使うこともできますが、三宝を作ってお供えするのも風情があって素敵だと思います。
参考にしてみてはいかがでしょうか。