桜を庭に植えてはいけない理由が8つ|なぜかイメージが悪い

桜を庭に植えてはいけない理由とは、なんでしょう。

桜は、たくさんの日本人が大好きな花だと言えます。

けれども、びっくりすることに、自分の庭に植えている人はあまりいませんね。

もし庭でお花見ができたら素晴らしいのに、「なぜ?」と不思議に感じませんか。

実際に、専門家たちの中では「庭に植えてはいけない木」というのはよく知られていることです。

ここでは、なぜ桜の木を庭に植えるべきではないのか、その理由を紹介します。

桜を庭に植えてはいけない理由1:イメージが悪い

桜を庭に植えてはいけない1つ目の理由は、悪いイメージが強いことです。

桜の花は、すぐに咲いて、すぐに散ってしまいます。

その様子がちょっと悪いイメージのもとになっていたんです。

それに、桜の花が散る時の花びらは、色が薄くなってしまうことが多いですね。

その色が薄くなる様子が、心が変わることを表していると、江戸時代の中ごろまで言われて嫌われていたんです。

だから、今はお祝いの席でよく出てくる桜湯や、桜が咲く時期の結婚式も、昔は縁起が悪いとされていたんです。

桜は、咲くことよりも散ることが強いイメージの花ですから。

桜がきれいな分、散る時のさみしさが、日本人の考え方と深くつながって感じられていたのかもしれません。

病気や、人の命のはかなさというイメージが重なるのでしょう。

「転ぶ」や「つまずく」といった言葉と同じように、桜の木は、受験をする子どもがいる家では、あまり好まれないことがあります。

でも、今は、桜湯がお祝いの席で出されたり、お祝いの袋に桜が描かれるようになったりしていますね。

悪いイメージが少しずつ消えていって、今は桜の明るさや美しさが注目されるようになってきているのかもしれません。

桜を庭に植えてはいけない理由2:虫が付きやすい

花が散った後、桜の木には葉がたくさん出てきますが、その時に毛虫がたくさん現れます。

無害な虫から危険な虫まで、いろんな蛾の幼虫やシロアリなどがたくさん出てきます。

それはなぜかというと、虫たちが桜の葉っぱが大好きだからなんです。

桜の木は虫たちにとっては、食べ物がいっぱいある場所だというわけです。

だから、親が子どもをたくさん産むと、毛虫がたくさん出てくるのは当たり前のこと。

庭に桜の木を植えると、毎年たくさんの虫に困ることになります。

気をつけていても、いつの間にか部屋に入ってきた毛虫が、日なたでひなたぼっこしていることがあります。

家の入り口に桜の木を植えたら、とっても大変なことになりますよね。

虫を寄せ付けないようにするための消毒やお手入れが大変です。

また、業者にお願いすると毎年たくさんのお金がかかります。

桜の木は虫が付くことによって病気にもなりやすく、すぐに腐ってしまうこともあります。

たった2週間の見ごろのために、そんな大変なことをするのは、ちょっとリスクが大きすぎますよね。

縁起が悪いということよりも、毛虫で困ることを避けるためにも、桜の木は庭に植えないほうがいいということです。

桜を庭に植えてはいけない理由3:土地が痩せる

それはどういうことかというと、桜はすごく栄養をたくさん吸収することで知られています。

普通の家庭の庭に植えたら、桜が土の栄養を全部吸ってしまって、土が貧弱になり、他の木や植物が育ちにくくなるんです。

桜の木がきれいなピンクの花を咲かせることができるのは、他の木の栄養も全部取ってしまっているからなんです。

これは、植木屋さんたちの間では、よく言われている話です。

桜を庭に植えてはいけない理由4:成長が早く大きくなる

買ったときは1メートルくらいの小さな苗でも、5年後には3~4メートルまで大きく育ちます。

そして、どんどん大きくなっていくと、横幅も10メートルに広がってしまい、庭だけじゃなくて道路やお隣さんの敷地にも入り込んでしまうことがあります。

そんな時、仕方なく処理しないといけなくなると、お金がかかってしまいます。

桜を庭に植えてはいけない理由5:根が広く伸びる

歩道の横にある桜の木が、歩道の石をゆがませて持ち上げているところを見たことはありませんか。

これは、「根上がり」と言われる出来事です。

桜の木の根っこは、横方向に浅くて広い範囲に広がることが多く、その上に石などがあると、木がちゃんと呼吸できません。

だから、根っこが下から石を持ち上げてしまう。

もし、その場所に家の土台(基礎)があったらどうなると思いますか。

家の土台(基礎)を壊してしまうかもしれないんです。

庭に桜の木を植える時は、家や建物から5メートル以上離れた場所に植えることが大切です。

桜を庭に植えてはいけない理由6:落ち葉の清掃が大変

桜の花が散ったら、地面が優しいピンク色に変わります。

それはたくさんの花びらが落ちている証拠です。

もっと大変なのは秋が終わる頃で、木の枝についていた葉っぱが全部散って、枯れ葉になって舞い落ちます。

桜の木は落葉の木なので、仕方がないですけど、毎年そのお掃除は大変な作業になるんです。

秋になると、桜の木だけでなく、他の木も葉っぱを一度に落とすので、落ち葉のお掃除も大変なんです。

桜を庭に植えてはいけない理由7:剪定に注意

「桜を切るバカ、梅を切らないバカ」という言葉があります。

しかし、実は桜も適切な剪定をすることで、成長を助けることができるんです。

ただし、桜は剪定が苦手で、適当にたくさん切ってしまうと、枯れてしまうことがあるんです。

それに、剪定の時期を間違えると、せっかくの花が咲かなくなってしまうこともあります。

だから、「桜を切るバカ」という言葉が生まれたんだと言われています。

桜の木を傷つけずに剪定するためには、

・剪定のタイミング
・切ったところのケア(腐らないようにする方法)

などが大切です。

切ったところに保護の薬を塗らないと、病気や菌などが入ってしまうことがあります。

病気や菌が入ると、葉がたくさんある時期には病気が広がりやすく、冬には力が弱くなっているので、病気が広がりやすくなります。

自分でやってみるのはちょっとリスクがあるかもしれません。

でも、専門家に頼むとお金がかかっちゃいます。

このことで、桜を庭に植えるのをやめてしまう人もいるんです。

桜を庭に植えてはいけない理由8:命が短い

ソメイヨシノの寿命はだいたい100年くらいだと言われており、これからたくさんの桜の名所で、ソメイヨシノが寿命を迎えることになると言われています。

昔からよく言われることですが、桜は枝を切ると、すぐに枯れてしまうことが多い木。

それは、切ったところから菌や病気が入りやすいから。

だから、桜が古くなると、自然にできた傷から腐ってしまい、倒れる危険がどんどん高くなっていくんです。

寿命が近くなって倒れそうな桜を、安全のため事前に切ってしまう地域もあるようです。

予算の問題でそのままになっているところもありますが、新しくきれいにしている地域もたくさんあり、徐々に桜も「若返り」していくんじゃないかなと思います。

新しく植えられる桜はやっぱりソメイヨシノが多いですが、最近はいろんな種類の桜を一緒に植えて楽しむ地域や公園も増えているようです。

まとめ

この記事では、桜を庭に植えてはいけない8つの理由を紹介しました。

ただ「イメージがわるい」、「縁起がわるい」と言われる理由は、ほんとうに迷信だけなので、気にしなくても大丈夫だと思います。

でも、その他の理由では本当に問題が起こることもあるので、桜を庭に植えることは、よく考えて決めてください。

気軽に植えてしまって、家の屋根よりも高く育ってしまったら、切ろうと思ってもたくさんお金が必要になることが現実です。

大きく育ちすぎること以外は、人がどうやって世話をするかという問題だと言えるでしょう。

そんなに大きくならない種類の桜なら、庭に植えても問題ないと思います。

そして、風がよく通り、広い場所が確保できるような、そんな良い環境が整っていれば、病気や虫の被害も防げるでしょう。

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